学びのまとめ〜備忘録(*^◯^*)〜

一期一会〜今日の出逢いを大切に♫日々学んだこと=インプットしたことはアウトプットしないと記憶に残らないとのことで…本や研修会、調べものからインプットしたことをアウトプットする場にしたいと思います(o^^o)

整腸剤って何が違うの???

整腸剤…と名の付く薬はいろいろあるけれど…どんな違いがあるの?

と尋ねられたので調べてみました~( ..)φメモメモ  〈WEB医事新報より〉

 

【整腸剤の役割】

(1)菌体成分による宿主免疫応答の修飾

(2)菌体または産生される酵素による腸管内の物質代謝や栄養素の補完および吸収改善

(3)産生されるバクテリオシンや有機酸による腸管感染症の予防および治療効果

(4)免疫応答および短鎖脂肪酸の産生による腸管内の炎症や潰瘍の抑制作用

(5)発がん関連酵素の活性低下による大腸癌の予防または治療効果

(6)消化管感染症や抗菌薬関連下痢症(Clostridium difficile腸炎)の予防および治療,炎症性腸疾患の寛解導入および維持,過敏性腸症候群の緩和など

最近では、腸内フローラ~おなかの中の花畑~と言われ、腸内環境の改善は体調管理にとても重要な働きがあると言われています!

 

【腸内細菌の種類】

ビフィズス菌…偏性嫌気性菌

        小腸下部から大腸にかけて増殖

        乳酸および酢酸を産生

        有害菌増殖抑制作用,腸管運動促進作用


●乳酸菌(ラクトミン)…通性嫌気性菌

            小腸から大腸にかけて増殖

            乳酸を産生

            増殖性、乳酸生成能が高い

            有害菌の発育を阻止し,腸の粘膜保護作用あり


酪酸菌(宮入菌)…偏性嫌気性菌

          芽胞を形成

          酪酸の産生能が高く,大腸で増殖する

    ★酪酸菌製剤は,芽胞を形成するため,人為的な耐性を付与せずとも抗菌薬の影響を

    受けがたく,小児における抗菌薬関連下痢症に対して有効であったとの報告がある。

 

●糖化菌…偏性好気性菌

     芽胞を形成

     小腸上部より増殖を始め,乳酸菌の増殖促進作用あり


糖化菌と乳酸菌の流動混合培養では、乳酸菌の単独培養に比べ,菌数は12.5倍に増加する。

乳酸菌と酪酸菌の流動混合培養では,酪酸菌の単独培養に比べ,菌数は11.7倍に増加する。

→共生作用が確認されている。

つまり、より効果を上げたいのであれば、理論上、合剤を使うとよい!ということですね!!

  合剤:ビオスリー配合散、ビオスリー配合錠、ビオフェルミン配合散

 

ちなみに…整腸剤の使い分けについては明確な答えはないようで…個々で自分の腸内環境に合った整腸剤を探してみるのもいい…と言われる先生もおられます。

いろいろ使ってみて、これがいい!というのを見つけた患者さんもおられました。

 

個人的には…同じ名前なのに…

ビオフェルミン錠(ビフィズス菌)とビオフェルミン配合散(ラクトミン+糖化菌)は生菌の種類が違う!!と知った時の衝撃が忘れられません(笑)

 

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文献6) DRUGS IN JAPAN日本医薬品集フォーラム:日本医薬品集医療薬. じほう, 2014.