学びのまとめ〜備忘録(*^◯^*)〜

一期一会〜今日の出逢いを大切に♫日々学んだこと=インプットしたことはアウトプットしないと記憶に残らないとのことで…本や研修会、調べものからインプットしたことをアウトプットする場にしたいと思います(o^^o)

薬剤師としての想い…感動の時間…心に刻まれた言葉 まとめ♬

11月11日 第一薬科大学生涯学習講座に参加しました。

今回は、「薬学進化論」ということで、薬局薬学のエディター・ソクラテスこと山本雄一郎先生の基調講演を皮切りに、漢方について語る古武先生、薬剤師の医療論文の活用について語る児島先生、100%と題して人生の最期の時と薬剤師の役割について語る千代延先生、そして、グリーフケアについて語る大森先生…

すべての方のお話に、それぞれ違ったアプローチでありながら患者さんのために…という熱い想いを感じ、自分ももっと出来ることがあるのではないか!?という熱い想いの炎を灯してもらいました。

そんな熱い想いの溢れた博多の旅から持ち帰った言葉たちを綴ってみたいと思います。

 

①山本先生からの言葉

 ・いつか誰かの一本の矢に。

   本へのサインでも書いてくださった言葉。(家宝に決定!!(笑))

   調剤薬局という形態では今まで現場の技術の伝達、継承が行われるシステムが確立していなかった。しかし、現場での理論を位置づけることでこれからの薬局薬剤師のためにのこしていかなければならないことがある。

   そう!楽しく学び続ける姿勢!!これこそ薬剤師の神髄ですね!!

 ・実際に起きていることと理論上起きることをしっかりと確認することが大切。

   教科書で習ったこととは違うことが起きることってありますものね!!

 ・医師と薬剤師は違う視点を持っている。薬剤師は0をマイナスにしないように患者を守る役割がある。立場を変えることでクロスチェックを行うこと、これが医薬分業。

   薬の専門家として、薬というモノとヒトとを上手につないでいきたい!

 ・エンターテイメント性をもって情報を広げることも大切。

   患者さんにもわかりやすく、私たちの仕事を理解してもらえたらいいな!

 ・プロの仕事は記録される。

  薬歴は誰のために書くのか。→患者を守るため、個別最適化するためにはPOSの考え方をマスターし、SOAPをマスターしてレベルアップするとよい。

  薬歴の中に患者さんはいますか?薬学はありますか?

   日々の業務の中での薬歴について…「実践薬歴」を読んだ時の感動再び!!

   実際に山本先生からのお言葉を伺えて重みが増し気がします!!

 ・「薬識」は揺らぐ。

   自分の人生にとってその薬がどういうモノであるととらえているか、それこそが薬識…患者さんの薬識は常に揺らいでいることを理解し、そこにアプローチするのも薬剤師の役割。

   日々、患者さんの揺らぎを見つけることのできるようになりたいなあ!!

 ・患者さんからの質問は不安と捉えよう。

   この薬を飲んでも大丈夫?この薬は強いの?この薬は効くの?

   →こういった言葉を聞いたときはすぐに答えるのではなく、「どうしてそのように思ったのですか?」と背後にある感情にアプローチすること。副作用についてであれば、その特徴を知って安心してもらうことも必要。

   よく現場で聞く言葉…患者さんの想いを知ることが大切だと思います!

   患者さんの顔色や声の感じから不安に気づくことも人間だからこそ出来る

   ことだと思います!!

  ★山本先生の講義は「実践薬歴」の内容も多く含まれていて、本の理解がさらに深まった気がしました。この本については只今おまとめ中です( *´艸`)

 

②古武先生からの言葉

 ・漢方では日中は陽、夜は陰…この陰陽のどちらかの気が不足した時、気の交代がうまく行われないときに不眠症になると言われている。

   確かに…不摂生するといろんな気が失われて眠れない気が…

 ・生活の養生

   12個中…今すぐできそうなこと…

   深呼吸!リラックスする香りをまとう!湯船につかる!

  ★不眠の原因はいろいろ…しっかりと患者さんの話を聞かないと「なんだか眠れない」の真相を突き止めて支援することはできないかもしれません。

 

③児島先生からの言葉

 ・患者さんの中には薬剤師から余計なことを聞かれる…と思っている人もいる。

  それはなぜ??検査値を確認して…それで…どうしてる?感想を言って終わりになっていない??

  →患者さんはそれを答えたことで有益なレスポンスが得られなければ何のために聞かれたのか?と不服に思う。そりゃそうだ!ではどうしたらいい??

 ・同じ検査値であっても患者さんの背景によってその意味は変わってくる。

  罹患期間や年齢によっても対応が異なる。

 ・確認した値からリスクを確認する。患者に応じた服薬指導をすることで提案できることも変わってくる。

 ・深い知識を持つことで相手にとって有益な提案や情報提供を行うことができる。

  そして、見落とすリスクを拾い上げ、拾いきれないニーズを見つけ、思い浮かば

  ないニーズを見つけだすことが出来るようになる。

 ・患者からの質問に対して、薬の専門家としての判断をもって対応しよう。

   →ここで論文情報が活躍する。英語でなくても利用できるものはある。

 ・限られた時間の中で優先すべき指導、潜在的なリスク、別の選択肢を見つけるためにはしっかりと勉強して知識の引き出しを増やすことが大切。

 ・新人や学生には、検査値を聞いてどうするのか…というところまで教育しよう。

 ★そう!!薬剤師にはできることがたくさんある!もっと患者さんそれぞれに最適な対応が出来るように深く関わっていかなければ!

 

④千代延先生の言葉

 ・人生の中で100%のこと…それは人はいつかは死を迎えるということ。

  その人生の最期に至る軌跡において薬剤師が出来ることは…薬がその人の天寿を全うするために上手に手助けできるように支援すること。

 ・君が無駄に過ごした”今日”は誰かが生きたかった”明日”である。

 ・人生の終い方を考えること=どう生きていくかを考えること。

 ・地域のたった一人の患者さんのために…

 ★実は…千代延先生の話を聴いていて…途中から涙が止まらなくなってしまって…あまりメモが出来なかったのです。

でも…先生がいかに患者さんの人生をより良いものにしようと尽力されているか…それを心で感じることが出来ました。

 

⑤大森先生からの言葉

 ・グリーフワークとは大切な何かを失ったことによる悲嘆や喪失感を癒す作業。

  心が許せる人、場所、安心感を与える関係性が必要。

 ・一つの言葉がある人にとってはつらい言葉であり、ある人にとっては元気づけられる言葉であることも。

 ・日本人は感情に蓋をする人種。しかし、感情をしっかりと溢れさすこと、涙することも大切。

 ★実は…大森先生の話も途中から涙でメモとれず…本当に温かい先生だと思います。私自身はどこか冷めているところもあり、いつか訪れるであろう死について心構えているというか…誰かが亡くなっても、自分が突然死んでしまってもそれも人生…と冷めた風に思ってしまおうとするところがあります。

周りの方に支えられて生きているんだ…という大森先生の言葉、そして大森先生の素敵なお母様の話を伺う度にそんな自分の中に温かい風が吹いてくるような気がします。

 

パネルディスカッションでは…

・一つの症例に対して深く突きつめて考えること、もしこうだったら…と、いろいろと考えてみることが勉強になる、との話がありました。(症例集め 頑張ろう!!)

・私たちが勉強することで患者さんに還元できることはたくさんある。良かれと思ったことが害にならないようしっかりと勉強しよう!

・ディスカッションすることの大切さ。

 症例検討では、その症例についてそう思ったのか?ということをディスカッションすることで、このまま勉強しなくても大丈夫?このままで選ばれる薬剤師になれる?と自分に問いかけることが出来る。

・マイ患者を持とう!そしてその人のことはすべて理解できるくらいしっかりとその人のことを知ろうとすることがすなわち勉強になる。

 

やりたいことをやれる…というのは苦労ではない!!

なりたい自分を想像できる幸せを感じよう!!

 

そうなんです!!

今回、遠路はるばる博多の地まで行くことが出来たこと!

自分の道しるべとなるたくさんの言葉に出会えたこと!

素敵な先生方にお会いできたこと!!

これらすべてのことに感謝しながら自分の目指す薬剤師になるために…

目の前の患者さんのために一生懸命でありたいと思います。