学びのまとめ〜備忘録(*^◯^*)〜

一期一会〜今日の出逢いを大切に♫日々学んだこと=インプットしたことはアウトプットしないと記憶に残らないとのことで…本や研修会、調べものからインプットしたことをアウトプットする場にしたいと思います(o^^o)

日中の耐え難い眠気…ナルコレプシーって??

・耐え難い眠気あるいは居眠り発作が反復する状態が3か月以上慢性的に続いている。

(思春期に多く発症するが確定診断には時間がかかる)

・強い情動的な刺激が加わった際に、がくんと力が抜ける発作=情動脱力発作が出現する。

・眠りから目覚め、あるいは目覚めから眠りの変わり目にレム睡眠が先行して繰り返し出現する。

 

こんな症状がみられる…ナルコレプシーについて調べてみた!!

 

・10代~20代前半に好発 14~16歳にピークがあり40歳以後の発症は稀である。

・居眠りのために仕事中のミス、交通事故や労働災害のリスクも高く、失職などQOLのみならず多大な社会的不利益を生じる可能性がある。

・世界の有病率の平均は 2000人に1人(0.05%)

・日本人では600人に1人(600人に1人)で世界で最も高い

・覚醒に関与するオレキシンが消失することで仮眠症状やレム睡眠関連症状、睡眠の分断化が出現する

・問診で下記のようなことを確認する

  強い眠気が起こる時間帯

  居眠りの頻度、持続時間

  眠気の程度

  疲れやだるさ、という言葉で表現されることもある

  小児では不機嫌、集中力低下、多動といった形で現れることもある

・情動脱力発作(カタプレキシー)

  怒った時、大笑いした時、びっくりした時などの強い感動の動きによって誘発されるほんの一瞬の脱力発作

  膝、下肢全体ないし腰(崩れ落ちる)、上肢、顔面(呂律が回らない、開眼できない)など。全身の強い脱力のためにその場に倒れこんでしまうこともある。

・REM関連症状

  入眠時幻覚…多くは入眠時の夢体験

  睡眠麻痺…金縛り

【治療】

 1)中枢神経刺激薬投与…根本的な治療は現時点では存在せず、対症療法である

  ①モダフィル(モディオダール

   ・依存性が回避できる

   ・半減期が長く(約12時間)朝一回投与でよい

   ・副作用として、投与初期に頭痛を生じることが比較的多く、動悸、悪心、食欲低下が出現することがある

  ②メチルフェニデートリタリン

   ・半減期7時間であるが、実効時間は4時間程度。1日1~3回分割投与

   ・長期連用期間中における不正使用の問題により、最近では「リタリン登録医」のみが処方可能

   ・モダフィルで十分な効果が得られない場合。長期間リタリンを服用してた剤への置換が困難な場合、副作用により他剤使用、増量が不可能な場合がリタリンの適応

   ・依存形成を避けるために休日などに休薬日を設けることもある

   ・投与開始初期に生じる頭痛、消化器症状、ほてり感、動悸などの発現に注意

  ③ぺモリン(ベタナミン

   ・半減期12時間 1日用量150㎎上限

   ・半減期が長いので、朝1回投与が可能

   ・メチルフェニデートの副作用以外に肝障害が生じる危険性がある

 

 2)生活習慣の見直し

  ・十分な夜間睡眠をとり、規則正しい生活を心がける

  ・生活スケジュールが可能であれば、数時間に1回ずつ計画的に午睡を取り入れる

  ・適宜 カフェインを摂取する

 

 3)REM睡眠関連症状に対する治療

  ・抗うつ薬がREM睡眠を強力に抑制するので情動脱力発作、入眠時幻覚、睡眠麻痺といったREM睡眠関連症状抑制の目的で適応外使用されることがある。

  ・三環系抗うつ薬の効果が安定しているといわれるが、口渇、便秘などの副作用が多いこと、連用により効果が減弱する可能性がある点が弱点となる。

  ・薬剤を急速に中断すると、反跳現象により、症状が急速に憎悪する可能性があることに留意する

  

               〈ナルコレプシー診断・治療ガイドラインより〉

 

若い世代に発症して生活に支障をきたす可能性のある疾患。

適切な診断を受けて、日々の生活を改善できるように…薬の手助けができる部分もあるのかもしれません。