心臓弁膜症の治療したけど…ワーファリン終了です!?
心臓弁膜症。
心臓にある弁(弁膜)の働きが悪くなる病気。
人工弁置換をした場合は一生ワーファリンが必要だと思ってたのですが??…ということで調べてみました!
心臓には、
左心室 入口 僧帽弁。出口 大動脈弁。
右心室 入口 三尖弁。出口 肺動脈弁。
があり、薄い膜によって心臓の動きによる血液の逆流を防いでいます
弁がうまく閉じたり開いたら出来ないと心臓で血液が逆流して心臓に負担がかかり心不全になってしまいます。
左心系の弁膜症
肺のうっ血による息切れ、心房細動、致死性不整脈
右心系の弁膜症
下肢のむくみや顔のむくみ
が出てきます。
息苦しさやむくみを訴えて受診し、心エコーや胸のレントゲンを撮った結果、異常が発見されることが多いです。
(初期では心不全症状が出にくく、見つかった時には心臓がかなり弱っているということも…)
薬で弁膜そのものを治すことはできないので、心臓に負担をかけないように利尿剤を使うことはあります。
外科治療としては…
①弁置換術
傷んだ弁の代わりに人工弁を植え込みます。
機械弁を使った場合は表面に血栓が出来やすいため一生ワーファリンを飲まなくてはいけません。
生体弁ではワーファリンを飲む必要はありません。
②弁形成術
人工弁を使わず、自分の弁膜を修繕します。
ワーファリンを飲む必要はありません。
弁によりどのくらい長持ちするかが異なるので
、どの弁を使用するかは、弁の状態や全身状態、他の弁膜症との合併などを考えながら総合的に判断されます。
今回の患者さん…よくよくお話を聞くと弁形成術をされたそうです。
1年間はワーファリンを飲まれていましたが、めでたく?卒業となったようで〜
クスリが減るというのは患者さんにとっては喜ばしいこと。
特にワーファリンのように管理が難しいクスリはなおさらかも…デス(^^)
クスリのことだけでなく、どんな病気にどんな治療が行われ、どのくらいクスリが必要か…ということもしっかり理解しておく必要があると思いました!!