胃全摘をして逆流性食道炎に…PPIって効果あるの?
胃の全摘をした患者さんが逆流性食道炎に!!
治療薬として処方されているのが…カモスタットメシル(蛋白分解酵素阻害剤)とPPI(胃酸分泌抑制剤)
ん??胃酸???全摘しているから出ていないよね。。。ということで調べてみることに。
胃全摘後、噴門機能が低下すると胆汁と膵液が食道に逆流し炎症を起こす。
つまり、胃全摘後に炎症を起こすのはアルカリ性の膵液が原因となっている。
そのため、カモスタットメシルが効果を示す、と思われるが、それでも症状が継続した場合はPPIが処方されて改善されたとの症例報告がある。
ラットを用いた研究で、PPIには膵液および胆汁の分泌抑制作用があるとの報告がある。
また、ヒト血漿において、PPIは胆汁分泌を抑制するソマトスタチンの分泌を亢進するとの報告もある。
詳細な機序は不明だが、ソマトスタチンは胆汁分泌を促す消化管ホルモンであるセクレチンの分泌抑制にも関与しているといわれており、これらの働きにより効果を示す考えられる。(日経DIクイズより)
なるほど…人の体とは不思議なもの…薬効も一概には示せないこともあるようです。