学びのまとめ〜備忘録(*^◯^*)〜

一期一会〜今日の出逢いを大切に♫日々学んだこと=インプットしたことはアウトプットしないと記憶に残らないとのことで…本や研修会、調べものからインプットしたことをアウトプットする場にしたいと思います(o^^o)

世界メノポーズデーに寄せて~女性が自分らしく生き抜くために~

世界メノポーズデー 

21世紀を目前に高齢化社会の到来を受け、今後更年期の健康にかかわる情報を全世界へ提供する日…として第9回国際閉経学会において毎年10月18日を世界メノポーズデーとすることが採択された。

メノポーズ=閉経…女性が長く生きていれば必ず出会うもの…これからは閉経してから40年は生きていく時代になるかもしれない。

女性が健康に自分らしく生きていくために必要なことをまとめてみた。

(OATHAS プロバイダーコースより)

 

❶女性の健康力

  女性が生涯を通じて健康で明るく、充実した日々を自立して過ごすためには、

  生活の場(家庭、地域、職域、学校)を通じて」、女性の様々な健康問題を社会全体で総合的に支援することが重要である。

  妊娠中の喫煙の影響

   妊婦自身の能動喫煙による健康被害

   胎児に対する「受動喫煙」による健康被害

  がん検診の推進

   子宮頸がん、乳がんの予防や早期発見が重要

  更年期からの健康づくり

   40代からの女性の心のからだの変化について正しい知識を持つこと

   適正な情報の収集と自らの生き方の選択を行うこと

   女性ヘルスケア専門医をかかりつけに持つことの大切さを知ること

  ★女性には特有の健康問題が存在し、その対策が必要とされている

 

健康寿命延長

  女性の平均寿命=87歳 健康寿命=75.5歳

  ズバリ!人生の約7分の1を「寝たきり」や「要介護」=健康で自立していない状態で過ごしていることになる

  65歳以上の要介護者等の介護が必要となった原因としては

   骨折・転倒、認知症、高齢による衰弱、関節疾患、脳血管疾患などがある

  ★健康寿命を延ばすことで自分らしい生き方が出来るのではないでしょうか!?

 

❸ロコモ・骨粗鬆症サルコペニア

  ●ロコモティブシンドローム(ロコモ)=運動器症候群

   腰やひざの関節・骨のトラブルなどの運動器の障害により要介護になる危険性の高い状態

   高齢者には昔からよく見られる

   今後高齢化に伴い、爆発的に増え続けると考えられる

   ★軽症者、予備軍、若い人も危機感を持つ必要がある!

   いまや国民病となったロコモ!!!

   推定患者は日本国民の4割といわれており、大部分は痛みを感じていない!

   =痛みが出たときはすでに進行している!

    自分の体を日々手入れしておくことが大切!!

  ●骨粗鬆症

    閉経後、骨量は急激に減少する

    (若い時からの骨づくりでロコモを予防する)

    骨折が起こりやすい部位…背骨、股の付け根、腕の付け根、手首

  ●サルコペニア

    骨格筋、筋肉が減少していること(加齢に伴う筋肉量の低下)

    筋肉量は30歳頃をピークに、その後加齢と共に低下する

    サルコペニア=すべての原因による筋肉量と筋力の低下を意味する

    ★悪循環がコワイ!!

      筋肉量の低下→運動量の減少→食欲低下→低栄養→筋肉量の低下…

  ◆骨づくり・骨量維持に必要なこと

    丈夫な骨!! 下半身の筋肉!! バランス!!

    (正しい立ち方・歩き方・座る姿勢など)

    適正なBMI(痩せすぎ注意)!! 必要とされる栄養素の摂取!!

    垂直荷重の運動(ぴょんぴょん)

  ◆痛みの原因は生活習慣

    体を上手に使っていることが大切

    (解剖学、姿勢、構え、気づき=体を上手に使うための心構え!!)

  ◆脱ロコモ→体操をしよう!!!

    運動器は、よく使う、正しく使うことで機能が維持される

    ロコモ体操🎵

     スクワット、ストレッチ、背骨ほぐし 

      →無理せず、自分のペースで行いましょう!!

  ◆ロコモを防ぐ栄養摂取

   ①低栄養に注意!

     高齢で痩せている人、アルブミンが低い人は要介護になるまでの期間が短い

     低栄養になるとロコモの要因となる骨粗鬆症サルコペニアなどが起こりやすい

   ②主菜、副菜は毎食、牛乳、乳製品、果物は毎日欠かさず摂ろう!

     主食に加えて、毎食、主菜(肉、魚、豆腐、卵のおかず)1品

     副菜(野菜、キノコ類、イモ類のおかず)1品

     を必ず添えよう!!

     それに食わせて、牛乳か乳製品および果物を摂ろう!

   ③「筋肉」「骨」を強くする食生活をしよう!

     エネルギー不足注意

     たんぱく質をいろいろな食品に組み合わせること

      →タンパク質とビタミンB6を一緒に摂ると効果的

     骨が生まれ変わるために、カルシウム、たんぱく質ビタミンD

     ビタミンKもしっかり摂ろう!

     カルシウムの吸収を妨げる塩分、リン、カフェインの摂りすぎに注意

 ❹コンチネンスケア

   問題なく排泄ができるために必要なこと

    下部尿路の違いから、男性は尿が出にくくなり、女性は漏れやすい

   畜尿と排尿がきちんとできること

    膀胱=伸び縮みが自由自在な筋肉の袋

    尿道括約筋との協同作業で排尿が行われる

   排便のメカニズムと排便障害

    正常な排便は人によって異なるので回数には個人差がある。

    ブリストルスケールを参考に!

     消化管の通過時間:非常に遅い(約100時間)~非常に早い(約10時間) 1.コロコロ便 硬くてコロコロの兎糞状の便 2.硬い便 ソーセージ状であるが固い便 3.やや硬い便 表面にひび割れのあるソーセージ状の便 4.普通便 表面がなめらかで柔らかいソーセージ状、あるいは蛇のようなとぐろを巻く便 5.やや軟らかい便 はっきりとしたしわのある柔らかい半分固形の便 6.泥状便 境界がほぐれて、ふにゃふにゃの不定形の小片便 泥状の便 7.水様便 水様で、固形物を含まない液体状の便

   腸内細菌

    町内に数百種類以上、糞便1gにつき約1000兆個もの細菌がいる

    (重さは約1~1.5㎏)

    善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7

    病原菌などの有害な心が簡単に体内に入らないよう守ってくれる必要不可欠の存在。腸内細菌は便を作る重要な働きをしている。

 ❺食べること(食習慣・栄養)

   70歳以上では低栄養傾向の人(BMI≦20)が増える

   →低栄養にならないような支援が必要

     なぜ、食べられなくなったかを探る

      買い物に行けない

      歩けない

      歯が痛い、入れ歯が合わない

     生活歴の把握

      どんなふうに食物を手に入れている?配食弁当?

   寝たきりにならないために

    体に必要な5大栄養素をしっかり摂る

     年齢が高いほどエネルギー摂取量に占める脂質の割合が低く。炭水化物の割合が高い傾向にある

     →低栄養にならないために不足栄養素を補う指導

    動けるカラダを維持する

     丈夫な骨、下半身の筋肉、バランス

     →運動指導の重要性

 

最近では、若い頃から栄養が偏ったり、無理なダイエットを行っていたり、と高齢者でなくても要介護予備軍が作られている可能性があります!

 

変わりゆく女性のからだとこころを理解したうえで、自分らしく生きていくために出来ることにどんどん取り組んでいきたい、そして、その支援をしていきたいと思います( *´艸`)

 

    

  

 

 

糖尿病の恐怖!足病変に注意~プライマリケア学会誌より~

在宅療養をされている高齢患者さんの足の傷が治らない!

長らく糖尿に罹患している方です。。。という報告を受けた日に目にした学会誌に載っていた投稿を見つけて…これは!と読み始めた内容をまとめてみました。

・糖尿病性足病変とは…

  下肢に生じた糖尿病患者にみとめる糖尿病性皮膚障害のうち、慢性ないし進行性の潰瘍形成あるいは壊死性の病変で、その基礎に糖尿病性神経障害、末梢動脈疾患あるいはその両者が存在するもの。

  糖尿病性足潰瘍と糖尿病性足壊疽をあわせたもの

・糖尿病足病変を診療するうえで総合的にマネージメントすること

  ①末梢神経障害

  ②血行障害

  ③感染

・糖尿病性足病変は活動量の多い男性に多い

・喫煙、糖尿病性網膜症、糖尿病歴の長さがリスクとなる

・知覚障害が重度になると患者が創部に気づかないことがある→毎日足のセルフチェックが必要

・重症度はWagner分類とテキサス大学分類で評価することが多い

■糖尿病による足病変の重症度分類 ・Wagner分類

Grade

 

0

潰瘍なし

1

皮膚のみの潰瘍

2

靭帯/筋まで及ぶ潰瘍で、膿瘍形成と骨病変なし

3

蜂窩織炎か膿瘍形成を伴う(骨髄炎伴いうる)

4

限局性の壊疽

5

足全体を巻き込む壊疽

 

・ABI(AnkleBrachialIndex)が0.9未満であればインターベーションを検討する

・末梢血管障害への介入は、スタチンと抗血小板薬の投与、運動療法、再灌流療法を考慮する

・足病変の皮膚ケアや患者教育も重症化を予防するために実施する

・感染源のコントロールがつかない場合には、下肢切断も選択肢として考慮する

 

糖尿病に罹患することで血行障害が起こり、感染も治りにくくなる。。。

血糖コントロールが悪い状態が続いてもすぐには自覚症状が現れないのでなかなか治療に前向きに取り組んでくれない患者さんも数多くおられますが…

何年も経ってからこんな辛い思いをしないでいいように…

早くからしっかりと声かけをしていきたいと思います。

ダメ!ゼッタイ!〜薬物乱用防止に思う〜

一度くらい大丈夫…

興味本位で手を出した…

そう!これが薬物乱用の第1歩(>_<)

いかにそこに至らぬようにするか…これは薬剤師の大切な役割だと思います。

では、どうやって???これが一番難しいのかも…

まずは…手を出す前に薬物乱用の怖さを知ってもらうこと!

そのために学校薬剤師がしっかり教育現場で情報提供すること!!

もちろん、家庭教育も大切なのでオトナの教育も必要ではないかと思います!!

興味本位の怖さ…少し脅しが入ったとしても真の姿を知ってもらわなければ…

そして…薬物に入り込まれないための対策!これも大切!!

人間として一番怖いのは………孤独。

孤独から逃れるために、悪いと思っていても手を出してしまう…寂しさから手を出してしまう…

現代社会に限らずかもしれないですが、やはり孤独を感じなければならないような状況にならないように…

それは誰にでも出来ること!!

ちょっと笑顔で声をかけてみる…そんな行動ひとつで救われる…なんてこともあるかもしれない。

もし苦しんでいる友だちがいたら…1人でなんとかしようとせずオトナの力を借りればいい!!

人間の弱さというのは誰にでもあるもの…

負けないように…というのは難しいけれど、1人でなければなんとかなることも多い。

ステキな仲間と一緒にその人らしく楽しく過ごせる毎日を願っています♫f:id:yopykosan:20181014224318j:plain

女性の一生…ドラマティックであ~る♪

女性ホルモン…これをなくして女性の人生は語れない。

系統的に学ぼうとOATHAS研修会に参加!!

アドバンスコース 1回目は…更年期について( ..)φメモメモ

 

女性の一生は、女性ホルモン(エストロゲン)の大きな影響を受けています!

閉経前後10年(50歳を中心にした10年程度)は「更年期」と呼ばれ、エストロゲンの急激な低下が起こります。

寿命が延びることにより。閉経年齢後、女性ホルモン欠乏状態で生きていかなければならない時間が長くなっています!

そう!この時間をどのように過ごすのか、どうやって生き残るのか…

元気で楽しく過ごすために出来ることをオススメするのも薬剤師の仕事です♪

 

◆閉経とは

・1年間(12か月以上)の無月経を確認することで判定

・FSH値40mlU/ml 以上 かつE2値20pg/ml以下 をもって閉経後と判断

  FSH(卵胞刺激ホルモン)…40歳以上で上昇したら閉経間近と考えられる 

  ★周閉経期…FSHが上昇して、E2が下がる

 

◆人のエストロゲンには…

・E2(エストラジオール)

  ピル、HRTに使われている(卵巣で産生される)

  性成熟期の主たるエストロゲンで最も活性が高い

・E1(エストロン)

  副腎由来のandrostenedioneから脂肪組織で産生される

  閉経後の主たるエストロゲン(活性 E2の60%)

・E3(エストリオール)

  胎盤で産生される

  妊娠期の主たるエストロゲン(活性 E2の10%)

 

エストロゲンの「ゆらぎ」による諸症状

【更年期症状】

 自律神経失調症(血管運動神経系症状)

  顔のほてり(ホットフラッシュ)、のぼせ、異常発汗、めまい

 精神神経系症状

  倦怠感、不眠、不安、憂うつ、記憶力低下

エストロゲン欠乏関連疾患】

 高コレステロール血症、心血管系疾患(LDLコレステロールが上がり始める)

  動脈硬化、高血圧、冠不全、脳卒中

  ★40代以降、乱高下しながら血圧が上がっていく→減塩、家庭血圧測定が大切!

 骨量低下、骨粗しょう症(骨量が減り始める)

  腰痛、橈骨骨折、大腿骨近位骨折

 泌尿生殖器の萎縮症状

  老人性膣炎、外陰搔痒症、性交障害、尿失禁

  ★膣の乾燥、硬くなる…エストロゲン膣錠→クロマイ膣錠の順に使うとよい。

   尿失禁の場合は、骨盤底筋体操や膀胱訓練にも取り組む

 

◆更年期の様々な症状

 頭痛、めまい、耳鳴り、物忘れ、集中力低下、不眠、不安定、疲労

  →甲状腺機能亢進症や理宇松名dの自己免疫疾患の場合もあるので注意。

 

エストロゲンと体のバランス

 エストロゲンが作用する部位・機能  エストロゲンが欠乏して起こる症状・障害

  脳・神経障害         →  物忘れ・うつ

  循環器(心血管系)      →  心血管リスクの増加(狭心症心筋梗塞

  脂質代謝           →  脂質代謝異常  

  (コレステロール中性脂肪)     (コレステロール中性脂肪の増加)

  乳房             →  乳房の萎縮

  皮膚             →  皮膚の萎縮・色素沈着

  骨              →  骨量の低下(骨折)

  生殖器(子宮、膣)      →  性器の萎縮

  泌尿器(膀胱、尿道)     →  排尿障害

 ★更年期にみられる「微小血管狭心症」=ヘルベッサーが奏功する

                    ニトログリセリンは効果なし

 

◆簡略更年期指数(SMI)と更年期障害

SMI(更年期指数)

更年期症状の重症度をみる方法はいくつかありますが、更年期指数(SMI)は、簡便に更年期の不調をチェックするものです。
 
ただし、たとえ点数が低くても、辛い症状がひとつでもあるようなら、婦人科の受診をお勧めします。また、骨粗鬆症動脈硬化などの生活習慣病が隠れていることもあります。
 
 SMIチェック表

 
1.顔がほてる 10 6 3 0
2.汗をかきやすい 10 6 3 0
3.腰や手足が冷えやすい 14 9 5 0
4.息切れ、動悸がする 12 8 4 0
5.寝つきが悪い、または眠りが浅い 14 9 5 0
6.怒りやすく、すぐイライラする 12 8 4 0
7.くよくよしたり、憂うつになることがある 7 5 3 0
8.頭痛、めまい、吐き気がよくある 7 5 3 0
9.疲れやすい 7 4 2 0
10.肩こり、腰痛、手足の痛みがある 7 5 3 0
合計点  

 

SMIの評価

0~25点 異常なし
26~50点 食事、運動に気を付け、注意を
51~65点 更年期・閉経外来を受診しましょう
66~80点 長期間にわたる計画的な治療が必要
81~100点 各科の精密検査にもとづいた長期の計画的な治療が必要

 

エストロゲンの分泌減少と体に現れる症状

  早い時期に現れる症状

   のぼせ、ほてり、発汗、不眠

  遅い時期に現れる症状

   骨粗しょう症、道間y区硬化症、心臓病、萎縮性膣炎、尿失禁など

 

 

うーーーん…

奥が深い…様々な症状で悩んでいる患者さん、40代後半になったら気にしておいたほうがいい…更年期症状ですね。。。

   

ふっとなる…ってどういうこと???

プライマリケア認定薬剤師の研修会で学んだ内容…明日から活用するためにまとめなきゃ!ってことで…患者さんのつぶやきを攻略しろ!つぶやきに潜む循環器疾患を見逃すな…より♪

 

高齢者が「この前、ふっとなってん…」とつぶやいたら…

ふっとなる→倒れる、倒れそうになる→失神を想起したい!

 

失神と間違いそうになるけど意識障害とは違うもの。

失神とは…

・一過性に完全に意識をなくすこと(意識消失)

・突然発症する

・短時間で完全に元に戻る(すぐ気が付いて元通りなんともない)

意識障害とは…

・意識がなくなった後はいつものレベルではない意識が続いている

・通常の呼びかけ、刺激に対して反応が鈍い状態が続いていること

・鑑別の際には

  A(アルコール)

  I(低、高血糖

  U(尿毒症)

  E(脳炎電解質異常)

  O(薬物中毒、低酸素)

  T(外傷、低、高体温)

  I(髄膜炎脳炎

  P(精神疾患

  S(痙攣)

 

人が失神するためには…

 ①脳への全血流が一過性に低下する必要がある

  (6~8秒脳循環が遮断される)

 ②または一過性に収縮期血圧が60mmHgまで低下する

人は誰でも失神する可能性がある(年間0.6%の割合でみられるといわれている)

 

失神は原因によって予後が大きく変わる

 ①神経調節性失神(迷走神経反射)…予後がよい

 ②起立性低血圧

 ③心原性失神…予後が悪い

  ★失神は問診で勝負をつける!!!

 

【失神の病態】

①神経調節性失神 

  ・朝礼で倒れてしまうような症例

  ・「血管迷走神経反射」が代表

  ・なにかのきっかけで交感神経↑

    →心臓左心室過収縮(空打ち状態になる)

    →左室に圧がかかって血圧上昇と誤認識

    →血圧を下げなければ!と勘違いする

    →迷走神経↑

    →脈拍低下 血圧低下

    →倒れる

    きっかけ=驚愕、怒り、笑い、苦痛、咳、立ちっぱなし、嘔吐、排尿排便

         食後 空腹時に一気に早食いしたとき、頸動脈洞症候群

  ◎倒れる寸前に嘔気や不快感、倒れて回復するときに多量の発汗を認めることも。

 ◆失神か痙攣かを問診で考える場合

 Historical Criteria という指標があります。…点数が高いと痙攣の可能性が高い。
失神なのか痙攣なのか

②起立性低血圧

 ・起立後3分以内に急激に血圧が下がる

   原因:出血、貧血、脱水、熱疲労、感染、自律神経失調症、薬剤など

   前駆症状がある

   発汗、めまい、ふらつき、嘔気、筋力低下

   ◎目の前が真っ暗になって奈落に落ちるような感じ

  ★糖尿病、パーキンソン病など自律神経の異常を伴う基礎疾患がある場合

    →立位直後でなくてもふっとなることがある

 ・原因薬剤は様々

   特に高齢者では薬剤が重要となる…ポリファーマシーの影響あり

  ★高齢者では起立性低血圧が増えてくる

 ・起立性低血圧を疑った場合は原因について考えることも大切

   例)出血…消化管出血を疑う症状、婦人科疾患

 

③心原性失神

 ・心原性失神患者の年間死亡率…約20~30% 極めて予後不良

 ・失神の瞬間に心電図をとることができない→高リスク因子注意

   心電図異常、高齢、バイタル異常(血圧、脈拍低下、SpO2低下)

   血液検査異常(Hb↓、BNP↑、電解質異常)

 ・問診でのチェックポイント

   心疾患リスク(虚血性心疾、弁膜症、突然死の家族歴)

   寝ているときの発症(重力の影響がない)

   労作時発症

   前駆症状が0~5秒くらいしかない失神

   胸痛、動悸、息切れの合併

   心電図異常

   高齢

   ★若くても家族歴、興奮、恐怖、運動、ストレス注意

 ・ICD(埋め込み式除細動器)…誤作動がありうる

 

ふっとなる…この一言から患者さんに何が起きているのか…それを想起するための知識がたくさん詰まった講義を受けることができました!

患者さんの背景までしっかりと理解して支援するために…患者さんの話をよく聞いて、情報を整理して知識の引き出しからあてはまるものを思い浮かべることができるようにしなくちゃ( ..)φメモメモ

クラバモックス ・オーグメンチン…いつ飲むの??

普段、どちらの薬もあまり使わないけれど、本日、実習生さんにクラバモックスの話をしているのをチラ聞きして…なぜなぜ?発生!!!!

 どちらも「アモキシシリン+クラブラン酸カリウム 配合剤」なのに、クラバモックスだけが食直前の服用…となっている!

その謎を解いてみよう( ´∀`)

 

クラブラン酸カリウム=βラクタマーゼ阻害剤。増量すると下痢や吐き気などの副作用が出やすくなるので注意が必要です!!

 

オーグメンチン

  AMPC:CAV=2:1         AMPC(アモキシシリン) CAV(クラブラン酸カリウム

クラバモックス

  AMPC:CAV=14:1

AMPC…食事の影響はごくわずか

CAV…食事の影響によりBA(バイオアベイラビリティ)が変化する

   空腹時=100% とすると、食直前=151%   食後30分=75%

  つまり、食直前服用が一番BAが高く、効果的だと考えられる。

 

ではでは…なぜにオーグメンチンは食事に縛られない?
→1回服用あたりのクラブラン酸カリウムの含有量がクラバモックスではではでは少なくなるため食直前服用としてBAの上昇を目指す。

    オーグメンチンは十分な量のクラブラン酸カリウムが含まれるので少々BAが低下しても食後服用で問題ない。

 

なるほどです( ´∀`)

 

まあ、しかし…子どもに薬を服用させるのは大変なこと。

AMPCの影響は少ないのであれば、絶対食直前!!!でなくても…まずは決まった回数服用しましょう🎵でいいのかもしれません(^-^)

 

乳がん治療…私たちの出来ること…

がん治療の進化は著しい。20年前には解明できていなかったことが明らかになり、治療方法、治療薬も大きく変化していっている。

しかし、抗がん剤治療に関してはどうしても副作用が伴ってしまう。。。

それをいかにフォローして薬物治療の効果を期待しているものに近づけるか…

2人に1人ががんに罹患する時代だからこそ考えなくてはいけないと思う。

 

薬局に持ち込まれた処方箋に記載された薬剤の持つ意味、患者さんに何が起こっているのか、私たち薬局薬剤師がどういった目線を持つ必要があるのかを直庭なめればならないと思った。

 

乳がん AC療法

【悪心嘔吐】

・デカドロン、イメンドが処方されていたら「高催吐リスクのレジメン」である。

 →AC療法またはEC療法の患者さんかもしれない…

抗がん剤による悪心嘔吐の分類(ガイドラインあり)

  急性:投与直後から起こるので1~1時間半前にイメンド125㎎服用

  遅発性:投与24時間以降。2日目以降 午前中にイメンド80㎎、デキサメタゾン

  予測性:次クール前。抗不安薬で対応。最近はあまりない。

・催吐リスクに応じた制吐剤を使用することで発症予防をすることが大切。

  高リスクであれば4日間ぐらいしんどいことがあるのでその間デキサメタゾン

  服用を考慮することも必要だが、ガイドラインを元に個人別に対応することが必要

・制吐剤の特徴を理解して、症状を適切にアセスメント(時期、性状、程度)すること

★制吐剤の頓服が処方されていた場合、我慢せず必要に応じて服用してもよいことを伝える!!

★自宅での嘔気の有無、経口摂取の状況を確認する。

 

【発熱性好中球減少症(FN)】

・がん化学療法で注意すべき副作用の一つで発熱を伴う好中球減少症。特に重篤

 感染症を引き起こし死に至ることもある。

  好中球500/μL未満 腋窩温37.5度以上

・投与後2週間くらいで白血球が減少しきったころに発症すること危険性あり

・MASCCスコアでリスク分類を行って対処

  高リスクであればG-CSFの一次予防投与を行うこともあるが、低リスクの場合は

  抗菌剤の予防投与から。

  抗菌剤はニューキノロン系かアモキシシリン

   ニューキノロンではQT延長の報告もあるのでアモキシシリンのほうがよい?

  発熱した場合、手持ちの抗菌剤の服用開始かすぐに受診かは患者による。

  抗菌剤48時間服用して解熱すれば5日間飲み切り。解熱しなければ受診。

 ★予防的に投与された抗菌剤を風邪薬、と思い違いをして、発熱しても服用せず様子を見てしまう場合もある。薬識の確認とFNへの理解を促し、支持療法に使われる薬の適正使用を指導する。

 

【がん治療関連心機能障害(CTRCD)】

・アントラサイクリン系抗がん剤は蓄積性で不可逆的な心筋障害を起こす

  累積投与量 ドキシソルビン換算で450㎎/m²を超えたら心エコー実施

・タキサン系も心機能障害は注意

★とくに高齢者では息切れの程度を確認

 

◎薬局に処方箋が持ち込まれたときは以下のことをチェックする

 ・頓服使用回数の確認

   服用タイミング=つらいとき。我慢せず服用してQOL低下を起こさないように。

 ・症状変化について

   時期・頻度

   副作用かどうかのは発症時期による

   ◎患者の自覚症状がある副作用

     悪心嘔吐

     過敏症

     発熱

     頻脈

     呼吸困難

     口内炎

     下痢

     脱毛

     末梢神経障害

   ◎検査値でわかる副作用

     白血球減少

     血小板減少

     肝腎障害

  患者さんはこれから自分にどういったことが起こるかを知りたいと思っていることが多い。

  薬剤師は治療の全容について理解し、現在患者さんに起きていることをしっかりと見極めること、自分で気づいてもらえるポイントを伝えて早期発見につなげること、そして…少しでも不安感を和らげることができるような声掛けができるよう心がけたいと思います( *´艸`)