学びのまとめ〜備忘録(*^◯^*)〜

一期一会〜今日の出逢いを大切に♫日々学んだこと=インプットしたことはアウトプットしないと記憶に残らないとのことで…本や研修会、調べものからインプットしたことをアウトプットする場にしたいと思います(o^^o)

ジゴキシン 要注意!!!!~実践薬学 コラムより~

ジゴキシンが処方された高齢者に立て続けに出会った。。。

最近あまり出会うことのない薬ですが、有効血中濃度が狭く、電解質のバランスにも敏感に反応するので要注意!!!

まさに…ハイリスク薬!!!

 

そういえば!実践薬学にとってもわかりやすいまとめがあった!!と思い出して復習 復習。。。

 

●有効治療血中濃度範囲 0.5~2.5ng/ml

  中毒域と有効域がオーバーラップしているところがある

  ★薬局で血中濃度を確認することは困難な場合が多い

 

●投与に注意が必要な患者

  電解質バランスが崩れた状態(低K血症、高Ca血症、低Mg血症など)

  腎疾患、血液透析を受けている患者

  甲状腺機能の低下している患者

  交感神経系が亢進した患者

  心臓に器質的変化のある患者

  高齢者

  →ジゴキシンの感受性が亢進しており可能性がある

  ★血中濃度に頼るだけではなく、正確な臨床状態の把握とジゴキシン中毒症状の知識が必須!!

   経口投与の場合は、小腸上部での吸収が不完全で個体差が大きい!!

   他剤との相互作用もあるので患者ここでの観察が重要!!

 

ジギタリス中毒の症状

 初期症状 

  消化器症状…食欲不振、悪心、嘔吐、下痢など

  眼症状…視覚異常(光がないのにちらちら見える、黄視(視界が黄色く見える)、緑視、複視など)

  精神神経系症状…めまい、頭痛、見当識障害、錯乱、妄想など

 不整脈…高度の徐脈、二段脈、多源性心室性期外収縮、発作性心房性頻拍など

  重篤な房室ブロック、心室性頻拍、心室細動に移行することがあるので注意

 ★初期症状に先行して不整脈が現れることがある。

  →減量、休薬、などの適切な処置を行うこと!!

 

ジゴキシンの効果を増強する因子

 ・高Ca血症

   原因:カルシウム含有製剤、ビタミンD3製剤、

 ・低K血症

   原因:利尿剤、インスリン、甘草含有漢方薬、抗菌薬、抗パーキンソン病薬、

      下剤(長期服用時)、ポリスチレンスルホン酸塩(効き過ぎ、漫然投与)

      副腎皮質ホルモン剤

      下痢・嘔吐

      (脱水が加わるとジゴキシン血中濃度上昇が加わりリスクが上がる)

  ジギタリス中毒が疑われた場合、投与の中止と血中カリウムの正常化を考慮すること(K値の確認を行うこと!!)

  ★ジゴキシンは心筋細胞のNa⁺/K⁺-ATPase(Na⁺-K⁺ポンプ)を直接阻害する。

   (Na⁺のくみ出しとK⁺の取り込みを阻害する=細胞内のK⁺低下)

   血中K⁺が減少しているとK⁺の流入が抑制される=ジゴキシンの効果増強

 

なるほど!!

投与に注意が必要な患者の症状、電解質、併用薬、そして患者にジギタリス中毒の症状がないかをチェックすること!!

ここから、アセスメントしていくことでハイリスク薬の服薬指導がもれなく出来る!!

 

食事(食欲)、運動(ふらつき)、便通(下痢など)という生活の暮らしを見つめる視点を持つことはここでも基本となるな~と思いました( *´艸`)