学びのまとめ〜備忘録(*^◯^*)〜

一期一会〜今日の出逢いを大切に♫日々学んだこと=インプットしたことはアウトプットしないと記憶に残らないとのことで…本や研修会、調べものからインプットしたことをアウトプットする場にしたいと思います(o^^o)

抗がん剤治療①~足らずを知る、ということから始めよう!!

進化著しい医療の世界では常に学び続けることが必須ですが、学びの範囲が広いと本当に大変~(;^ω^)

すべてを完璧に覚えておくことは難しいかもしれないけれど、どこかで聞いたことがあるな、と思えたら万々歳!!!

知っているか、知らないか…これは大きな違いだと思うのです!

 

今回、抗がん剤治療を勉強するチャンスをもらって、自分の知識がいかに浅かったか、ということに気づけた私はラッキー☆彡

ではでは…まとめを…

 

慢性骨髄性白血病

 ・職場の検診で白血球増多含む3系統の血球増多で気づくことが多い。

 ・骨髄検査にて遺伝子変異(フィラデルフィア染色体)を同定する。

 ・分子標的薬が白血病治療の幕開けとなる

 ・現在、5種類の分子標的薬が使用されている。

   グリベック、タシグナ、スプリセル、ボシュリフ、アイクルシグ

   それぞれに特徴のある副作用があるので、チェックすべき症状を知っておく

   必要がある

    何かおかしい?に気づくためには、来局した時からの患者さんの姿を

    しっかりと把握しておく必要がある。

 ・最近では遺伝子学的な検査を行うことができるので遺伝子レベルで効果を確認

  でき、寛解とすることができる。

   →副作用を克服して、継続することも大切である。

  例)スプリセルによる胸水貯留

     患者の訴えから発症時期を確認する。(しんどい…)

     バイタルサイン(SpO₂)の確認する。

     →利尿剤追加、減量で対応する

  ★副作用の重症度には、CTCAEのGradeを利用する。

 ◆高頻度でみられる副作用

   イマチニブ(グリベック)…筋痙攣、筋肉痛、浮腫

   ダサチニブ(スプリセル)…胸水貯留

   ニロチニブ(タシグナ)…皮疹、血糖上昇

   ホスチニブ(ボシュリフ)…下痢

 

 まだまだ続く…抗がん剤治療の旅…( ..)φメモメモ

 

しゃっくり…びっくり!!!

誰でも経験したことがある…欲していないのに表れて、なかなか消えなくて困ってしまうことも…それは…しゃっくり!!!!

しゃっくりが止まらなくて…とやってきた患者さん。

西洋薬(精神神経用剤)が処方されていて…確かに適応はあるけれど、眠気が出てしまうのではないかとちょっと心配。

そんな時、もしかしたら漢方で対処できるのでないか…と調べてみた!(^^)!

 

◆しゃっくり(吃逆)の原因

 ①食べ過ぎや飲みすぎ(炭酸飲料のガス)による胃拡張、冷たいまたは熱いシャワーや飲み物による対内外の急激な温度変化により横隔神経が刺激され、横隔膜、呼吸筋がけいれんして急速に息を吸い込み、同時に正門が閉じて空気の通過を妨げ「ヒック!」という。

 ②血中の二酸化炭素濃度低下や電解質異常がおこるとしゃっくりが起こりやすくなる。 ex.腎不全患者

 ③脳血管障害や主要で中枢が圧迫される。ex.中枢神経障害

 

◆しゃっくりに使用される漢方薬

 ・呉茱萸湯…手足、胃腸の冷える人の吃逆に。

 ・半夏瀉心湯…胃弱の人の吃逆に。

 ・調胃承気湯…便秘におる気滞の吃逆に。

 ・柿蔕湯

   柿蔕…理気薬(期待を破って、上逆する気を引き下げる

   丁子…温裏去寒薬(胃の冷えを取り除く)

   生姜…解表薬(胃の冷えを取り除き、嘔吐を止める)

 ★漢方治療の方針は、体の冷えと気滞を取り除き、上逆した気を引き下げること

 

◆しゃっくりの養生法

 ・早食い、食べ過ぎ注意 

 ・熱いものや冷たいものを急にとらない

 ・刺激の強いものを大量に摂取しない

 ・アルコール、煙草を控えめにする

 

◆しゃっくり…なぜ止まる?…その他の対処法

 ・息を止める…血中の酸素濃度が下がり二酸化炭素濃度が上がる

 ・飲酒を控える…胃が膨らんで体が冷えてしゃくりが出やすくなる

 

少し前にはなりますが、柿蔕湯の臨床効果を見た論文もあり、有効率50%以上との報告もありました。眠気が出ることもないので高齢者でも使いやすいのかもしれません。

 

ただ、以前日経メディカルで読んだ記事に、誤嚥性肺炎で入院してきた高齢者で食事摂取の時にしゃっくりをする人がいて、食道下部に食物残差がはまり込んでそれが原因でしゃっくりを起こし続けていた、という例が載っていました。

何事もそうですが、症状を抑える方法だけではなく、なぜその症状が起きているのかという原因を考えることも重要だと思いました!!

 

体のバランスが崩れることで起こる様々な症状。

たいしたことではないと思っても不快な感覚があるとQOLは低下します。

ちょっとしたことでも相談してもらえる…そんな存在になれるよう頑張ります( *´艸`)

 

女性特有のがん~子宮がん(頸がん、体がん)

同じ女性として子宮がんを理解しておくことの意味を考えてみた。。。

地域の健康をサポートするする薬局薬剤師として、

 AYA世代や女性特有の不安を受け止め患者に寄り添うこと

 吐き気止めなどの副作用予防について話ができること

 副作用などの知識を身につけ、患者が早期に異常を察知できるように指導すること

これらを目的にまとめてみた。(クレデンシャル 10月号より)

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◆子宮頸がん

 ・発症は若年齢化しており、30歳代がピークとなる

 ・HPVの持続感染により子宮頚がんの前段階である異形成が生じてがんへと進行する

 ・頸がんの初期治療は手術か放射線療法が基本

   ごく初期であれば円錐切除術で妊孕性を温存できる

   ⅠB期以上の進行がんは子宮全的術あるいは同時化学放射線療法(CCRT)推奨

   CCRT=通常より低用量(40mg/m²)でシスプラチンを放射線照射前に投与

       することで放射線に対する感度を高める

     注)子宮や卵巣を残すことはできるが、放射線により卵巣機能が根絶する

       ため人工閉経状態となる

       治療後20~30年経って直腸炎や膀胱炎を生じる晩期障害がある

 ・再発高リスク(リンパ節転移あり)での術後単独化学療法もある

   シスプラチンがキードラッグ

   +パクリタキセル→TP療法

   またはパクリタキセル+カルボプラチン(TC療法)

    注)シスプラチンは腎障害予防のために補液(3L/日以上)必要=入院

      カルボプラチンは補液不要

   ベバシズマブ(アバスチン)…血管新生阻害薬

     →高血圧、出血、創傷治癒遅延注意

    +TC療法=再発子宮頸がんの治療 

 

◆子宮体がん

 ・卵胞ホルモン(エストロゲン)に長くさらされることがリスクとなる

 ・進行が緩やかで不正出血がきっかけで見つかることが多い

 ・子宮全摘術がほとんど。腹腔鏡下手術も保険適応となっている

 ・高リスク群

   AP療法(アドリアマイシン+シスプラチン)

   TC療法(パクリタキセル+カルボプラチン)

   DP療法(ドセタキセル+シスプラチン)

 ・進行がん

   TC療法

   DP療法

   TAP療法(ドキソルビシン+シスプラチンパクリタキセル

 ・妊孕性を期待する場合

   子宮内膜掻把

    +黄体ホルモン製剤(メドロキシプロゲステロン酢酸エステル)大量投与

     →食欲亢進による肥満リスクあり

    または黄体ホルモン放出システム(ミレーナ)

 

◎副作用

 ・タキサン製剤

   投与2~3週間後に必ず脱毛

   治療終了後3~6か月で髪の毛は再度生え始めるが産毛のようで毛質は変化する

   (元に戻る…とは言わない。ほぼ回復するには8か月~1年程度かかる)

 ・悪心嘔吐…「制吐薬適正使用ガイドライン」に沿って完全にコントロールする

   予防対策…アプレピタント、5-HT₃受容体拮抗薬、デキサメタゾンを使用

   食欲不振がある場合は管理栄養士の助言も必要

 ・抗がん剤 静脈投与の際は血管外漏出注意

 ・アルコール不耐性注意…溶解補助剤としてエタノールが使用されているものがある

   パクリタキセル…3週間ごとの治療でビール約500mlに相当

   ドセタキセル…3週間ごとの治療でビール約50ml(コップ半分)

 ・アレルギー

   カルボプラチン…投与8回以上で発症頻度増加(繰り返し投与注意)

           Grade2以下であれば脱感作療法で治療継続可能)

 ・末梢神経障害

   タキサン系

   パクリタキセルの用量制限因子

    手のひらや足の裏全体にしびれが発生する

    橋が使いにくい、ペットボトルの蓋あけにくい、リモコン操作がしにくい

    文字が書きにくい、歩きにくい、つまずきやすいなどの症状によりQOL低下に

    つながっていないか注意。

 

★薬局薬剤師のかかわり

  エマージェンシーへの対応

   便秘、悪心嘔吐の評価、

   発熱性好中球減少症、末梢神経障害、皮膚症状のマネジメント

 

やはり、長期にわたって継続する抗がん剤治療において、地域のかかりつけ薬局の薬剤師は、専門知識を相談相手として、早めに有害事象を発見して対処法などの説明ができるようにならなくては…

 

頻繁に使われる抗がん剤について、副作用と対処法を勉強して適切なサポートができるようになりたいものです( *´艸`)

#立てよ薬剤師

今日もバタバタ現実業務が終了し…
しばし、お家でまったり…

毎日学びを記録しょうと思ったのに遅く帰るとその気力もなく…
しかーし!!
薬剤師の ブロガーさん達のブログを読んで元気をもらった(≧∀≦)

今日は学びというより…
私の薬剤師としての心意気?!を書き綴ろう♫
うん10年前に薬学部を卒業して乗り込んだ現実社会で私の思う薬剤師の仕事を見つけることが出来ず…一度はママ業に専念もしたが…ここ数年の薬剤師業界の動きは眼を見張るものがある✨
クスリというモノと患者さんというヒトを結びつけ薬物治療の適正化を行う☆
多職種連携によって患者さんの望んでいる生活を守る☆
地域の健康をサポートしてなんでも相談してもらえる存在になる☆
まさに、中学生の私がなりたいと思った薬剤師の姿がここにはあるのです*\(^o^)/*

まあ、なんということでしょう〜〜\(//∇//)\
この歳になってこんな素敵なことが起こるなんて\(//∇//)\

憧れていた薬剤師の姿を実現するためには薬剤師としてのプロフェショナリズムを忘れてはならない!!!
自分は医療人なんだということを!!
その専門性を存分に生かすことで誰かの役に立てる…だからこそ専門知識を得るために自己研鑽を怠ってはいけない!!
学び続けることこそが薬剤師のプロフェショナリズムである!!

これがわたしのポリシー*\(^o^)/*
その道を極めるためにいろんなことを学びたい…
あちこちに学びがあるのだから、それを自分のものにしないのはもったいない!!

まだまだ山を登ってる途中だから…
これからも高みを目指していきたい…
そんな思いに包まれて…今日は寝ようと思います(´∀`=)

明日からも頑張ろうーーーー(๑>◡<๑)

統合失調症のおくすり まとめ(^^♪、

心療内科からの薬はなかなか理解が難しい。

患者さんから詳しく病状を聞くことができない場合もあるので…

薬の使い方の違いを理解しておくのに最適な書籍を手に入れたのでさっそく読んでみた!!!

「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100」より引用。

 

今日はこの中から統合失調症治療薬の項目を読んでみた!!

 

リスパダール

 ・SDA(ドパミンD₂受容体、セロトニン5‐HT₂受容体拮抗薬)

 ・意欲低下などの陰性症状の改善、錐体外路症状の軽減

 ・血液脳関門を通過しにくいため、血液脳関門よりも外にある下垂体に影響して高プロラクチン血症が問題となる

 ・食事の影響を受けない

 ・いろいろな剤形がある

 ・内用液は茶葉を含む飲料(紅茶、日本茶、ウーロン茶など)やコーラと混ぜると含量低下を起こす

 ・使用実績が豊富

 

セレネース  

 ・体重や血糖、脂質への影響が少ない

 ・錐体外路障害(ふるえ、歩行困難などの運動機能障害)が出やすい

 

ルーラン

 ・セロトニン5‐HT₁A受容体に作用

   錐体外路症状の軽減

   抗不安、抗うつ効果を発揮する

 ・半減期が短い…5~8時間→せん妄の治療に使いやすく、持ち越し効果のリスクが少ない。

 ・空腹時服用で吸収が低下する

 

ロナセン

 ・アドレナリンα₁受容体、ヒスタミンH₁受容体への親和性が低いため、起立性低血圧や食欲増進、体重増加を起こしにくい

 ・CYP3A4で代謝されるため併用禁忌が多い

 ・200mlのグレープフルーツジュース飲用にて、CmaxやAUCが1.8倍まで高まるので注意が必要

 ・空腹時服用で吸収が低下する

 

インヴェガ

 ・1日1回服用でよい

 ・CYP2D6(個人差あり)の影響を受けない

   リスパダールはCYP2D6により代謝され、リスペリドン→パリぺリドン(活性代謝体)となって効果を表すが、代謝酵素に個人差があるため薬の効果や副作用が安定しない。

 ・朝食後に服用する必要あり

   空腹時では吸収が低下する

   夕食後では、睡眠中の副交感神経優位状態での腸の蠕動運動亢進により有効成分を放出しきる前に排泄されてしまう

 

統合失調症の治療では目に見える指標がないため効果を実感しにくい場合がある。

薬に何を期待するのか、副作用をどのように感じているのか、今の治療のどこが気になっているのかといった患者の希望や不安、疑問をしっかり聞き取ることが大事である。

 

なるほど…がいっぱいでした。

本当にその通り…患者さんを知ることと薬を知ること…

どちらにも取り組んでいきたいものです。

 

 

ウルルン生活 目指しましょうーーー(^^♪

本日、潤いの漢方について学びました!!

 

人間の体はバランスが崩れると調子が悪くなる…

陰(水分)陽(エネルギー)のバランスが崩れて

●陽が多すぎるのが「実熱」

余分な熱をとるために解熱剤を使って体温を下げることで対処出来ます!

一般的な発熱…ですね。

●陰が不足ている…これが漢方が得意とする「虚熱」

高齢になり水分不足(陰虚)となり微熱が出る。この時に解熱剤を使用すると熱(エネルギー)が奪われて体力が落ちてしまう。

こういう時は水を補って(補陰)バランスをとることが大切!

虚熱の症状としては…のぼせ、ほてり(特に手のひらや足の裏など体の中では陰に当たる部分)微熱、寝汗(夜…陰の時間に症状が出る)舌色紅、少苔または無苔

そういえば…微熱が続いて、寝汗もひどくて、口も乾くし、便秘もするし…という恒例の患者さん、よくおられる気がします(-_-)

自然の甘味や酸味(きゅうり、なし、トマト、メロンなど)で体を潤すようにする、香辛料など辛みの強いものは避けること!!

日頃の食生活も関係している…まさに「医食同源」ですね~

 

陰虚に使われる漢方の違い!!

●六味丸…補陰の代表

●生脈散(一般用)…麦門冬、五味子、人参=気陰両虚(エネルギー+水分不足)

●清暑益気湯…生脈散+黄栢、黄耆=気陰両虚→夏でなくても使えます!

●麻子仁丸…高齢者で体が乾燥した状態の便秘に使用。大黄を含む!

     大黄は腸を冷やしてしまうので注意!

     厚朴、枳実、芍薬は気を巡らせておなかの痛みを和らげる

●潤腸湯…地黄、当帰、桃仁=補血活血=血虚の改善

    大黄、麻子仁=麻子仁丸より少ない

    厚朴、枳実=気を巡らせる

    ★向精神薬による便秘に効果あり!!

●滋陰降火湯…熱を冷ます力が麦門冬湯より強い

       (知母、黄柏、天門冬を含む)

      黄色い痰、発熱に効果がある

●滋陰至宝湯…逍遥散がベースとなっており、自律神経不安定な症例の咳に使用。

 

高齢になると、だんだんと体の中から水分が失われ、水分を保持することが難しくなり乾燥していく。

それにより、口渇、皮膚の乾燥による痒み、腸の乾燥による便秘が起きてくる。

仕方がない変化ではありますが、少しでも症状を和らげるためには水分補給は必要ですね!!!

 

今の季節であれば、潤す代表が…梨!!!おなかを冷やさないように蒸して食べている中国の方って本当にすごいな…と思います( *´艸`)

    

 

ニコチン 恐るべし!!

時間的に余裕がある&パソコンGETによりブログ再開です!(笑)

 

先日、ニコチン依存症についての話を聞いてびっくりしたこと。

●依存症の割合

 ニコチン>ヘロイン>コカイン>アルコール>カフェイン

●耐性

 アルコール>ヘロイン>ニコチン>コカイン>カフェイン

●禁断症状

 アルコール>ヘロイン>ニコチン>コカイン>カフェイン

●中止の困難さ

 アルコール=コカイン=ヘロイン=ニコチン>カフェイン

 

依存症に関していうとニコチンがいかに強いものなのか…

 依存症が高く、注意する困難さが強いにも関わらず煙草に対する規制が緩い…と思ってしまうのは私だけでしょうか。。。